ふらり・ふら〜り旅ごころ

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こんなことでいいのか?夫婦ともども追っかけ旅行

ペンシル

2005年11月24日、田舎暮らしに慣れてきたこの日、初めてJR特急「あずさ」と成田エクスプレスを乗り継ぎ、成田空港からオーストラリアのブリスベン経由ポートビラに向けて飛び立った。カンタス航空、21時35分定刻

   
  バヌアツ共和国
南太平洋の83の島から構成され、新潟県とほぼ同じ面積に人口は20万人。1906年に英仏の統治下に入り1980年に独立。(地図と当説明文はヤナセ様から拝借しました)
  バヌアツへは直行便はなく、オーストラリアかニューカレドニア経由となる。
バヌアツは、石原氏のJICAシニアボランティアの、ザンビアに続く2回目の赴任地です。
彼の妻とは我等夫婦と旧知の仲でもあり、今後自分たちでこの国を訪ねることは、まず無理だろうと考え、冷え始めた日本を脱出した。
 

 
  首都:
ポートビラ/エファテ島
エファテ島の位置:
オーストラリア/ケアンズから真東へ1800キロ
時差:日本より2時間早い
旅の会話:英語OK
現地言語:ビシュラマ語
通貨:
バツ(1VT=約1円)
非常に分かりやすい
治安:すこぶる良好
宗教:殆どがキリスト教徒


ペンシル翌 25日午後12時40分無事ポートビラに到着。
可愛い空港である。ジェット機は到着すると折り返すらしく、別の機体は見当たらなかった。プロペラ機はいくつか待機しているので、島から島へトンボのように飛んで行くのだろう。
荷物の抜き取り検査に引っかかる。石原氏から依頼の電子機器が入っているバゲッジを狙われた。2個ともあれこれ入っているが、不安な方を指差す。「日本を出る時、何かマークをつけてるんちゃうか?」と思うほどの正確さである。結局事なきを得て、久しぶりの再会に握手を交わす。
 ポートビラ滞在のロッジは、石原氏宅の近く丘の上に、すでに準備をしてくれていたので荷を解く。帰る日までロッジの名前がわからず、帰り際に見上げると「ROOM WITH A VIEW」の看板があった。ビューロッジ結局このロッジには二つのツアをはさんで5泊世話になった。出たり入ったり、バゲッジを預けたりと面倒な客だったが、壊れた扇風機を修理してあげたり、狭い部屋を我慢したりで、お互いさま精神だった。
どの部屋もキッチンつきだが、面白いのは大きいベッドで広い部屋も、せせこましい小さい部屋も料金は同じ。約2500円/人/泊。冷蔵庫も食器もあったのでなかなか便利だった。写真右:滞在ホテルのバルコニーから湾が見える
 特筆すべきは満足の朝食つきであること。つまりB&Bである。特にフランスパンがおいしく、食べ放題。ハムとかつおの燻製が日替わり、卵は目玉焼きかスクランブルのセレクト、ジャム・チョコレートクリーム・ピーナッツクリーム、ジュース・牛乳、、たっぷり果物、フレーク、コーヒーか紅茶。どうです?
ペンシル さて翌日の計画は住まいから南へバスに10分揺られ、モーターボートで10分くらいのErakorエラコール島へ渡り海水浴に興じる。ボートを待つこの島はかつて日本に在籍した野球選手が島一つ買いとって、リゾートアイランドにしている。我々は宿泊せず、トロピカルドリンクもオーダーせず、マリングッズのレンタルもせず、デッキ・チェアだけはしっかり占領していた。ここには直径30センチはあろうかという大きいヒトデ(白地にあかのライン)が生息している。浜からすぐの海底にいるので、シュノーケルで充分魚に会えるのだが、うっかりすると踏みつけてしまう。2時間ほど遊んで帰りました。

ペンシル さあ忙しい。翌27〜29日の2泊3日Volcano(火山)ツアです。あの可愛いプロペラ機でエファテ島から二つ南のTanna(タンナ)島へ約1時間。すでに手配済みのチケットをエファテ島のツア会社「サウス・パシフィック・ツアーズ・ポートビラ」(日本人駐在員が常駐しています)から受け取り、注意事項を聞きリュックを背負って出かけるのみ。懐中電灯、防寒服、歩きやすい靴、雨具は必須アイテムです。ガイドとにかく寒い、雨が降りやすい、下山頃はすっかり暗いです。なにしろバヌアツには9つの活火山があり、なかでもこのタンナ島の火山ツアは、世界で一番火口の近くまで行ける!が売り。
石原氏からも是非にと薦められましたが、実にすごいです。天候次第だから必ず見ることが出来るという保障はない。そこで2泊は正解なのかもしれないが、2日ともダメな場合だってあり得る。約5万円のツアに噴火見ずしてスゴスゴ引き上げるのは辛い。
 幸い写真のごとく我々は大成功でした。感謝・感激・噴火・石原様


溶岩が冷えて固まった地表、歩行OK
断層
バヌアツのグランドキャニオン?
火口付近
火口付近に立つとゴーと音が聞こえる
山を登る
噴火を見るため山を登る
噴火
ドド〜ンと音をたてて噴火する
ポスト
山の郵便局(ポスト)
火山見学をリアルタイムに伝えるための郵便ポストがあります。但し売店はありませんから、切手とハガキは用意してゆくこと。このあたりが日本と違うところです。「ワンセットになっています。記念になりますよ」とか何とか言ってガイド兼運転手が販売するんだろうな。きっと

ペンシル到着日に予定どおり火山見学ができたので、2日目はカスタムビレッジへゆく。少女島には二つのカスタムビレッジがあり、村人達がつい最近までの生活の様子を再現してくれる観光である。ほら貝を吹いて「客が来たぞ〜」と知らせると、三々五々民族衣装をまとった村人が集合し、少女のようなコンパニオンが案内する。
 火をおこし、ココナッツを割り、弓をひき、最後に総出でダンスを披露してくれる。そしてお土産コーナーが用意されている。決してしつこく勧誘はしないが、手作りのかごを買ってきました。ほんの最近まで首狩り族として自給自足の生活だった彼らの、貴重な現金収入と思われます。

 ココナッツ
こうして割って食べるのよ

子供からおじいさんまで村人総出
純朴なだけに何か悲しさも感じられました。
 今夜の食事は隣のロッジでとる。隣といっても徒歩10分。帰る頃はどっぷり日暮れて、空が頭上におちてくるのかと思うほどの満天の星でした。しかし闇夜に少々ひるんだが"治安の良さはバツグン!"に守られ無事帰宅しました。
隣のロッジ
島一番の豪華コテージ
夕日
長らく待たされたご褒美


ペンシル さていよいよエコツアである。石原氏の同僚(現地の人)の出身島のロッジへ向かう。
住居近くまで迎えに来てくれた車は大型トラック。島へ渡る船着場までの2時間を、丘超え畑をぬけてひた走る。しかしこのトラックは定期輸送便でした。荷台の左右に渡した板が座席、座っても幌をかける鉄の柵が背中に食い込む状態。びっしり詰めて座っているため体を移動出来ないのだ。
トラック
乗り合いバスのトラック
ボート
ングナ島へわたるボート
バスもボートも400バツ/人でした。このように書くと「じゃぁ、そのツアは辛かったのかい?」と聞かれと困る。総合的には楽しかったのである。
 出かけた島はングナ島。オイルのドラム缶、野菜果物、日用品など、勿論人間も積んで約40分、浜辺から5分ほど歩いて本日の宿に到着した。ふた部屋続きのコテージは10畳くらいにシングルベッド2ケ、ひとつの真っ白い蚊帳、ソファ2客とテーブルがある。私たちの部屋には太陽光パネルの操作盤があったが、結局15分くらいで使用不可となった。後は懐中電灯が主役となる。
ペンシル 早速村内を散策する。海の青さと、ミュージカル「南太平洋」(わかりますか?)に出てくるような三角計の山影、白い砂浜、まるで絵葉書のようだ。教会キリスト教の国らしく小さな島に教会もあり、学校の教室もかねているように見えた。道で出会った子どもたちが、ポリ袋に入れた魚を示す。どうもプレゼントの気配である。ロブスターだというのだが、ちょっと見にはう〜んとひいてしまいそうだが美味しく頂き、今夜は大きいロブスターをオーダーすることに意見がまとまった。
 島影
海青く、砂浜白し
子ども達
島のこどもたちと
背中
ロブスターの背中側、可愛い目に注目
腹
プレゼントのロブスター腹側
テーブルとパラソルを準備して今か今かと待っていると「lobster finish!」と通告される。レストラン
代わりに出てきたローカルディナーでお腹はいっぱいになったが、残念無念は尽きない。逃げた獲物は大きいのだ。しかしオーナーのママさんは急遽というか予定どおりというか、タロイモやチキンスープぶっかっけご飯など頑張ってくれました。エコツアなら自分達で作るのがルールだが、食料品の調達や段取りを考えると今回は目をつぶる
タロイモ
タロイモほかイモ類盛り合わせ
調味料
調味料は一流
調味料
ぶっかけご飯

ペンシル水事情。事前に水道はないよと聞いていたのでさほど驚かないが、久しぶりのドッキリ経験である。シャワー室はトイレの隣、大きいたらい(プラスチック製)に手汲み雨水を注いで浴びる。トイレの手洗いは外にあるたらい(小)から。その雨水はオイルの空タンクの再利用でした。調理用の水はナチュラルウォーター(市販のミネッラルウォーター)なのでホッ。
トイレ事情。勿論木製でごく普通の日本の昔なつかしいしゃがみ式ですが、どうも汲み取り口はなさそう。覗いた夫の話では、かなり深く掘ってあり地下浸透式ではないか?いっぱいになれば多分別の穴を掘りトイレを移動するのではないか・・・。
就寝前しっかり用足しを済ませる。満天の星が手のひらにこぼれ落ちてきそう。ところが・・・・。いかにも暗い。よし小屋の向こう側で済ませよう。石原夫妻も同じ行為をしていたと後で大笑い。我々の来島をもうすでに島中に知られているのだろう、道行く村人は気持ちよい挨拶をして通りすぎて行く。
ペンシル 2泊3日は瞬く間に過ぎて同じコースで帰路に着く。船着場にはエファテ島のマーケットへ果物や手編みかごを売りに出かけるおばさんに混じって、色とりどりの魚やお出かけ用アイランドドレスに身を包む美少女などの光景に出会う。 魚  遊ぶことが多くて忙しいのだ。石原氏の計らいでリゾートホテルの格安セーリング&カヌーを各1時間ずつ経験できた。風を読みバーやオールを操り、瞬く間に時間は流れる。大雑把な時間契約なので、少々オーバーしても追加料金などとケチな要求もしないのがバヌアツ流。しかし暑い。後日、日焼けの後遺症に悩むことになるが、今はおおはしゃぎ。なにせ浮かんでいるボートがわずか数艘。日本のリゾートホテルなんぞには手も足もでない我等には大満足でした。日本の川でカヤックに挑戦したい希望に弾みがついた貴重な一日となった。
ボート
セーリング
ボート
カヌーに挑戦
さらにングナ島で食べ損ねたロブスターを、帰路のレストランでモロッコ料理とともに敵討ちのように食べることが出来たのも、食い意地のはった我等には満足だった。
ペンシルそろそろ帰り支度です。最後の街歩きで壁画を見る。なかなかのデザインと大らかさが気に入った
壁画
魚のモチーフ
壁画
ひとびと
壁画
裏通りの壁の働く人々
さてお土産は?
白浜で拾った大きい貝。重さ 500グラム 横20.5センチ 縦10センチ 高さ5センチ
小さい貝.。重さ220グラム 横11センチ 縦9センチ 高さ3.5センチ
 貝
肉厚の貝
コーラ
コーラの缶もお国柄
貝の用途はいろいろ。小鉢かわり、灰皿代わり、インテリアなどに・・・・
石原夫人から頂いたユニークな柄の布は、帰国後座布団を作り寒い車のシートでお尻を暖めてくれています。こどもたちの笑顔もおいしいお土産です。
 座布団
夏冬リバーシブル
子ども
カメラ目線の子どもたち
ペンシル12月4日、いよいよ空港へ。長いようで短かった冬の夏休み。治安がよく、全ての色が美しく、人々が素朴で温かい。が日本と比べるとその生活はつつましく、殆どのものが輸入品のため物価が高い。なんとか生産物が輸出できれるようになればいいのにと、祈らずにいられません。
 さあチェックイン!を前に、石原夫人が「私の英語の先生がボランティアの募金活動をしている。残りのバヌアツコインを箱に入れて」とアドバイスしてくれた。その英国夫人は、島内病院の入院患者のための食事代の援助をしているのだ。美しい夫人からお礼の抱擁を頂き、気持ちのよい出国となりました。ありがとうバヌアツ。お世話になりました、石原ご夫妻。バヌアツでの活躍ぶりはバヌアツ通信をお読みください。郁子夫人の名文が、ただいま人気上昇中と聞いております。
 長らく暖房のなかった信州の家は冷えに冷え切っており、家全体を暖めるのに2日かかりました。常夏と常冬を味わった気分です。
余談。blogにも 6日と16日に関連記事(一部かぶりますが)を掲載しています。あわせてご覧いただければ嬉しいです。
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