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サールナートからの来日記

 2012年10月31日〜11月12日の来日報告
■10月31日(水)  11時50分関空着 長年にわたり学校運営に奔走されてきたマネジャー(サンジャイ・クマール氏)をお伴に、4年半ぶりのご帰国です。旅費支援のご協力に感謝いたします。
2008年曹洞宗正法伝光会の社会教化賞を受賞された折、茨城新聞社のインタビューに「80歳になったらまた里帰りしたい」と答えておられましたが、実現いたしました。
到着 横山様と
広島県からお出迎えの備後國分寺横山ご住職とともに、懐かしいお顔と再会です。
横山ご住職とは日曜学校の開校当時からの師弟関係でいらっしゃいます。
空港を後に、今回の旅に招きを頂いた阿弥陀院ご住職様と高野山へ向かいました。

ランチはインドカレー『ダルシャン』で

車窓からの風景を楽しむ
■11月1日は金剛峯寺大伽藍を見学しました。画像はありませんが、『三鈷の松』という木があり、
松葉が3本の珍しい松で観光客が落ち葉を持ち帰りお守りにするそうです。


根本大塔の前にて

美しい六角経蔵

12時を告げる鐘の音が響く

今夜は宿坊です。玄関で車いすのご住職をご覧になり、急きょ浴室付きの部屋に変更してくださり、ありがたかったです。

宿坊の正面玄関

サンジャイさんの朝の散歩道にて
お招き頂きました阿弥陀院様、大変お世話になりました。
乗用車で駅までお送り頂く予定でしたが、山内の紅葉がすばらしかったのでケーブルカーで下山しました。

余談ですが、宿坊は滝口入道と横笛ゆかりの名刹大圓院でした。

■11月2日、南海電車の極楽橋から新今宮へ向かい「住職を囲む会」大阪会場のホテルへ
会の参加者は広島から1名、愛知県から3名様、出張帰りに駆けつけてくださった方、仕事を終えて会の終了直後に飛び込んで下さった方など、11名の皆さまが懐かしそうに住職と出会ったころの思い出話に花が咲きました。

混雑の朝食タイムは特別コーナーで

ご住職との出会いはみんな同パターン

久しぶりの再会に話が弾む

3時間たっぷりの懇親会でした

■11月4日福祉タクシー優様のご厚意にて、車いす貸与+介助ありの格安奈良観光が実現し、まずは大仏殿へ。「マネージャーに見せると喜びそう」とリクエストのあった奈良行きです。優様ありがとうございました。

大仏さん

ヘルパー資格を持つ優さんの安心サポート

さかんにカメラを向けるマネージャー

近くの薬師寺へも立ち寄り

広大な景色の中でしばしのんびりと

ランチは大宮にあるインドカレー「JAY」


午後3時9分のこだまで安城市へ行くため、JR京都駅へ。
日曜日のため大混雑だったが、駅員さんは快く車いすの手配をしてくださる。日曜日でもこだまの自由席はガラガラでした。
来日のたびにお招き頂く深い親交の慈光院様にて2泊お世話になりました。(事務局は6日の朝まで別行程)

4年半ぶりの新幹線こだま

豪華なお夕食を頂きました


■11月6日三河安城駅から東京駅へこだまにて直行です。名古屋から新幹線ひかりやのぞみにすれば時間短縮ができますが、車いすでの乗換えにご負担が大きいと判断しました。あいにく雨の東京駅からはタクシーにて『囲む会東京』会場へ。
ホテルの宴会場は別館地下のためリフトで移動する、珍しいシステムでした。

車いす用のリフト

マネージャーの食事には気苦労が・・
■『囲む会東京』は13名の参加があり、大変賑やかでした。
ここでお詫びです。会場の画像がありません。持ち時間が2時間で、しかも15時きっかりに明け渡す約束です。
歓談に夢中となり、時間切れとなりました。申し訳ございません。

皆さまに思い出がたくさんありますが、今は故人となられた寿徳寺の先代ご住職の、お嬢様(現住職)ご夫妻がご参加でした。「遺品整理をしていた中に、後藤住職を尊敬している・・・という記載があり、とても感動いたしました」とのご挨拶がありました。先代ご住職さまに仏教徒海外奨学基金の道を開いていただき、現在も別のお寺様が引き継いでくださり、毎年ご寄付をいただいています。
大阪会場と同様に、ご住職との出会いは"サールナートの遺跡公園での募金がきっかけ"というキーワードで盛り上がりました。

■11月7日。昨夜は会場のホテルに宿泊。ここでもサンジャイさんは浴衣(浴衣仕様のパジャマ)がお気に入りで、写真を撮ってくれと要求されます。がお土産に買って帰ることはありませんでした。
ご住職はお疲れの様子もなく日程をこなしてこられました。しかし立つ座るの体重移動がお辛そうで「ドッコイショ」と掛け声をかけながら「ドッコイショはどこの言葉ですかねぇ」

(註)物の本ではこれは六根清浄(ろっこんしょうじょう)が語源となっている。六根は仏教語で感覚や意識の6つの器官、眼・耳・鼻・舌・身・意のこと。六根を清浄にして修行に臨むという意味が込められており、修行者が六根清浄と唱えながら滝に打たれる、山へ登るなどする。それが六根浄(ろっこんじょう)→どっこいしょとなり掛け声になったという。
ホテル パジャマ

昨夜の『囲む会東京』で公的な行事は終わりました。当初この日に郷里の土浦へ向かう予定でしたが、長旅の中でせっかくの日本、しかも首都東京の地に降り立ち観光がないのは、若いマネージャーに申し訳なく思いました。旅費支援の目途が立たないうちに『はとバス東京観光』の予約をしたことは、内心気が気ではありませんでした。結局、多くの方から暖かいご支援をいただき、赤字にならずに終えることができました。ありがとうございました。

見学は東京タワーから

ガラス床越しに地面を覗く

若い娘っ子を真似て記念写真

つぎは浅草寺と仲見世散策

隅田川下り船着き場

遊覧船後部座席中央にて

船内をウロウロして撮影

おおいに喜んでくださったかしら?

5時間半の東京観光でした
■下船後上野駅までタクシーで行き郷里土浦への移動開始です。姪御さんと合流し、常磐線特急ひたち16時30分の乗客に。お伴事務局はここで一旦お別れです。

懐かしい上野駅でしょう

特急フレッシュひたち

やれやれのお疲れモードかも?
■4泊5日の郷里ご滞在でした。ご親戚との懇親会やマネージャーのお子様へのお土産買い物など、ゆっくり過ごされたようです。
仏の道にお誘い下さったとお聞きしていた、長いご友人の住職さんがお亡くなりになっておられました。2008年の帰国時は鎌倉までお訪ねくださり、楽しそうに会話しておられ、愉快なお坊様と記憶しています。
さぞお寂しかったことと推察しますが、ご本人は「人はみんな死にます」

11月11日(日)夜、成田の前泊ホテルで再び合流です。ホテルではいつもそうでしたが、車いすを借り出しておりましたので、ご住職の部屋で雑談したり、明日の打ち合わせをしたり、簡易なお弁当夕食をとったりと3人で過ごすことが多かったです。
鍵はサンジャイさんか私のどちらかが預かり、食事や出発合図はすこし早目に部屋間電話で連絡しておりましたが、おしゃれなサンジャイさんは身仕度に時間がかかります。おまけに朝シャワー(どうもインドと同じように水シャワーのようでした)です。



やっぱり浴衣できめるサンジャイさん

出国前。大切なご住職の画像はピンボケで・・
私にとってこうして過ごしたお伴旅の思い出は,得がたい経験となりましまた。
計画当初は「最後の帰国でしょう」とおっしゃっておられましたが、途中から「次はいつ来れるでしょうかね」に変わってきました。
「このまま体重が増え続けると、もう私の肩はお貸し出来ません。飛行機もビジネスクラスになりますよ」
ご飯類は減らしてお出ししましたが、出されたものはきっちり召し上がりました。胃腸は随分お元気ですからもう少しスリムになられれば、あと2・3回はおいでになれるかもしれません。その節はドッコイショと声を合わせて肩を貸してくださる、元気なサポートおじさんを募集しなければなりませんね。

サンジャイさんとは片言と手ぶりで何とか会話は通じましたが、ほんとのところ今回の日本旅行はお楽しみいただけたのでしょうか?かなり高い航空券(関空IN成田OUTのため?)ご負担の来日でした。お土産などご希望品を伺ってもいつも「ノーサンキュー」でした。 気を使っておられたのかもしれません。

ご住職どうぞお元気で。大変しっかりしたマネージャーのもとでご生活も学校運営も、ご心配なくお過ごしされることと確信いたしました。

最後になりましたが、お世話になりました各寺院の皆さま、旅のご支援を頂いた方々、空港へお出迎え頂いた方、「囲む会」に駆けつけてくださった方々、ありがとうございました。おかげさまでご無事にお見送りすることができました。(文責:事務局)

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